お子様の大切な成長の節目である七五三。
晴れ着に身を包んだ愛らしい姿は、何年経っても見返したくなる宝物です。
近年、この特別な一日をより自然で、より感動的に残す方法として「出張撮影」を選ぶご家庭
が急増しています。
「スタジオ撮影と何が違うの?」
「料金はどれくらいかかる?」
「素敵な写真を撮ってもらうには、どうすればいい?」
この記事では、そんな七五三の出張撮影に関するあらゆる疑問にお答えします。
料金相場やカメラマンの選び方、当日の流れ、おすすめの撮影業者まで、これさえ読めばすべてがわかる完全ガイドです。
最高の七五三の思い出作りのために、ぜひ最後までご覧ください。
そもそも七五三の「出張撮影」とは?スタジオ撮影との違い
まず初めに、「出張撮影」がどのようなサービスなのかを理解しておきましょう。
出張撮影とは、カメラマンが神社やお寺、公園、ご自宅など、お客様が希望する場所へ赴いて撮影を行うサービスです。
一方、スタジオ撮影は、写真スタジオ内に作られたセットで撮影を行います。
両者の主な違いは以下の通りです。
【出張撮影 】
『場所』 神社、公園、自宅など屋外が中心
『背景』 四季折々の自然な風景、神社の社殿など
『雰囲気』 開放感があり、自然でリラックスした雰囲気
『子供の様子』 走り回ったり、自由に振る舞える動きが制限され
『天候』 影響を受けやすい
『衣装・着付け』 別途手配が必要な場合が多い
【スタジオ撮影 】
『場所』 スタジオ屋内
『背景』 作り込まれたセット
『雰囲気』 フォーマルで格式高い雰囲気
『子供の様子』 緊張しやすい
『天候』 影響されない
『衣装・着付け』 パックになっていることが多い
どちらにも良さがありますが、「その日一日のドキュメンタリーを、美しい風景と共に残したい」と
考える方に、出張撮影は特におすすめです。
なぜ人気?七五三に出張撮影を選ぶ7つのメリット
なぜ今、多くの人が七五三に出張撮影を選ぶのでしょうか。その魅力を7つのメリットとしてご
紹介します。
お子様の自然な表情を写真に残せる
出張撮影最大のメリットは、お子様がリラックスできることです。
慣れないスタジオの雰囲気に緊張して固まってしまうお子様も、屋外の開放的な空間ならのびのびと振る舞えます。
ご祈祷へ向かう真剣な横顔、パパやママと手を繋いで歩く嬉しそうな笑顔、どんぐりを見つけてはしゃぐ無邪気な姿など、スタジオでは撮れないような生き生きとした自然な表情を写真に収めることができます。
四季折々の美しい風景が背景になる
出張撮影では、日本の美しい四季が最高の背景になります。
秋の七五三シーズンであれば、紅葉や金色のイチョウがお子様の晴れ着姿を一層引き立ててくれます。
春の桜、初夏の新緑など、撮影時期によって全く異なる趣の写真が撮れるのも魅力です。
お参りの様子をそのまま記録できる
七五三のメインイベントである神社でのご祈祷。
その一部始終をドキュメンタリーとして撮影できるのも出張撮影ならではです。
厳かな雰囲気の中で少し緊張しながら玉串を捧げる姿や、千歳飴を手に嬉しそうに出てくる様子など、一連の流れをストーリーとして残すことができます。
お子様や家族の負担が少ない
特に小さなお子様にとって、慣れない場所での長時間の撮影は大きな負担になります。
出張撮影なら、お参りをする神社でそのまま撮影できるため、場所の移動が少なく済みます。
お子様が飽きてしまっても、少し休憩したり、気分転換に境内を散策したりと、柔軟に対応しやすいのも利点です。
家族全員での写真が自然に撮れる
パパやママはもちろん、おじいちゃん、おばあちゃんも一緒にお祝いする場合、全員での集合
写真も大切な記念になります。
出張撮影なら、かしこまったポーズだけでなく、みんなで談笑している和やかな雰囲気の家族写真を撮ることができます。
ポージングの自由度が高い
基本的なポージングはカメラマンが指示してくれますが、それ以外にも「こんな風に撮りたい」という希望を叶えやすいのが出張撮影の魅力です。
「手水舎で清めているところ」「絵馬を書いているところ」など、やってみたいことをリクエストしてみましょう。
データでたくさんもらえることが多い
出張撮影は、撮影した写真データを50枚〜100枚以上、まとめて納品してくれるプランが主流です。
たくさんの写真の中からお気に入りのカットを選んで、年賀状やフォトブック、SNSなど、様々な用途に活用できます。
予約前に知っておきたい!出張撮影の注意点・デメリット
魅力的な出張撮影ですが、いくつか注意すべき点もあります。
後悔しないために、デメリットもしっかりと把握しておきましょう。
天候に左右される
屋外での撮影がメインとなるため、雨や強風などの悪天候時には撮影が困難になる場合があり
ます。
多くのカメラマンや業者は、雨天時の延期やキャンセルについて規定を設けています。
予約時に必ず確認し、予備日を考えておくと安心です。
衣装・着付け・ヘアメイクは別途手配が必要な場合も
スタジオ撮影の場合、衣装レンタルから着付け、ヘアメイクまでがセットになったパックプランがほとんどです。
一方、出張撮影は撮影のみが基本料金となっていることが多く、衣装や着付けは自分で手配する必要があります。
提携しているレンタル店や着付け師を紹介してくれるカメラマンもいるので、予約時に相談してみましょう。
神社やお寺への撮影許可が必要
ご祈祷を受ける神社やお寺での撮影を希望する場合、事前に撮影許可を取る必要があります。
場所によっては、プロカメラマンの境内での撮影を禁止していたり、撮影料(ご祈祷料とは別)が必要だったりするケースもあります。
許可取りはカメラマン側で行うか、依頼者側で行うか、これも予約時に必ず確認しましょう。
勝手に撮影を始めてトラブルにならないよう注意が必要です。
カメラマンの出張費用がかかることも
撮影料金とは別に、カメラマンの交通費として「出張費」がかかる場合があります。
出張費無料のエリアが設定されていることが多いので、依頼したいカメラマンが希望の撮影場所まで対応しているか、追加料金はいくらかかるかを確認しましょう。
【2025年版】七五三出張撮影の料金相場とプラン内容
気になるのが撮影料金です。
七五三の出張撮影の料金相場は、依頼するカメラマンやプラン内容によって幅がありますが、おおよそ以下の通りです。
料金相場:20,000円 〜 50,000円(税込)
この料金には、一般的に以下の内容が含まれています。
* 撮影時間: 1時間〜2時間程度
* 納品枚数: 50枚〜150枚程度の写真データ(色調補正済み)
* 納品方法: オンラインストレージでのダウンロード形式
* 出張費: (指定エリア内の場合)
<料金に含まれないことが多いもの>
* 土日祝日の割増料金(+3,000円〜5,000円程度)
* 指定エリア外への出張費
* ご祈祷料、施設の入場料
* 衣装レンタル、着付け、ヘアメイク代
* アルバムやフォトブックなどの商品代
安いプランは平日限定だったり、納品枚数が少なかったりする場合があります。
逆に高価格帯のプランでは、撮影時間が長かったり、フォトブックがセットになっていたりします。料金だけでなく、プラン内容をしっかりと比較検討することが重要です。
後悔しない!七五三出張カメラマン・業者の選び方5つのポイント
最高の写真を残せるかどうかは、カメラマン選びにかかっていると言っても過言ではありません。
数多くのカメラマンの中から、安心して任せられる人を選ぶための5つのポイントをご紹介します。
作例・ポートフォリオを必ず確認する
まずはカメラマンのウェブサイトやSNSで、過去に撮影した七五三の写真(作例)をたくさん見ましょう。
見るべきポイントは以下の通りです。
【写真の雰囲気】
明るくふんわりした雰囲気、しっとりと落ち着いた雰囲気など、自分の好みに合うか。
【構図やアングル】
子供の目線に合わせた写真や、風景を活かした写真など、バリエーションが豊かか。
【子供の表情】
子供たちの自然な笑顔を引き出せているか。
七五三や子供の撮影経験が豊富か
風景や大人の撮影が得意でも、子供の撮影は全く別のスキルが必要です。
予測不能な動きをする子供を追いかけ、一瞬の表情を捉える技術が求められます。
七五三の撮影実績が豊富で、子供の扱いに慣れているカメラマンを選びましょう。
料金体系とプラン内容が明確か
「最終的にいくらかかるのかわからない」ということがないよう、料金体系が明確なカメラマンを選びましょう。
基本料金に何が含まれ、何がオプション(追加料金)になるのかを事前にリストアップして確認すことが大切です。
特に、雨天時の対応やキャンセルポリシーは重要な確認項目です。
口コミや評判をチェックする
実際にそのカメラマンに依頼した人の口コミやレビューは非常に参考になります。
写真の仕上がりはもちろん、「子供がすぐに懐いた」「丁寧に対応してくれた」といった人柄に関するコメントもチェックすると、当日の安心感に繋がります。
コミュニケーションがスムーズで人柄が合うか
予約前の問い合わせ段階から、丁寧で迅速な対応をしてくれるカメラマンを選びましょう。
撮影当日は、カメラマンとコミュニケーションを取りながら進めていきます。
事前にオンラインなどで顔合わせができる場合は、人柄や相性を確認しておくと、よりリラックスして撮影に臨めます。
予約から撮影後まで!出張撮影の一般的な流れ
ここでは、実際に予約してから写真データを受け取るまでの流れをシミュレーションしてみましょう。
1. 情報収集・カメラマン選び(撮影日の3〜4ヶ月前)
SNSやマッチングサイトで好みのカメラマンを探し、作例やプランを比較検討します。
2. 問い合わせ・予約(撮影日の2〜3ヶ月前)
希望の日時と場所を伝え、空き状況を確認します。
料金やプラン内容、雨天時の対応などを確認し、納得できたら正式に予約します。
人気のシーズン(10月、11月の土日)はすぐに埋まってしまうため、早めの行動が吉です。
3. 事前打ち合わせ(撮影日の1週間〜1ヶ月前)
メールや電話、オンラインで当日の詳細な打ち合わせを行います。
撮影場所、集合時間、当日の流れ、撮りたい写真のイメージなどを共有します。
お子様の性格や好きなことなどを伝えておくと、カメラマンが当日コミュニケーションを取りやすくなります。
4. 最終確認(撮影日の前日)
カメラマンから最終確認の連絡が来ることが多いです。
天気予報を確認し、持ち物の最終チェックをしましょう。
5. 撮影当日
約束の時間に現地で集合。
挨拶を済ませたら、お子様のペースに合わせて撮影を開始します。
ご祈祷の時間も考慮しながら、様々なシーンを撮影していきます。
6. データ納品(撮影後の2週間〜1ヶ月後)
撮影後、カメラマンが写真の選定と色調補正などの編集作業を行います。
完成したデータが、オンラインストレージのURLなどで送られてきます。
ダウンロードして、素敵な写真を確認しましょう。
出張撮影のおすすめサービス業者5選
出張撮影のおすすめサービス業者を5つ紹介します。
よくある質問 Q&A
雨が降ったらどうなりますか?
多くのカメラマンは、無料で別日へ延期する対応をしています。
ただし、「撮影日の前日正午までに判断」など規定があるため、予約時に必ず確認してください。
小雨程度であれば、和傘をさして風情のある写真を撮るという選択肢もあります。
子供の衣装はどうすればいいですか?
レンタルか購入が一般的です。
出張撮影専門のカメラマンは、提携している衣装レンタル店を紹介してくれることが多いので相談してみましょう。
最近では、インターネットで手軽にレンタルできるサービスも人気です。
親や兄弟の服装はどうすればいいですか?
主役であるお子様より目立たない、上品な服装が基本です。
父親はスーツ、母親はセレモニースーツや訪問着、色無地などが一般的です。
家族で服装の色味を合わせると、写真に統一感が出て素敵です。
撮影時間はどれくらいかかりますか?
1時間〜1時間半のプランが最も一般的です。
ご祈祷の時間(約20〜30分)を含めると、全体で2時間程度見ておくと良いでしょう。
お子様の集中力が続く時間を考慮すると、長すぎるプランは避けた方が無難です。
撮影に持っていくと便利なものはありますか?
【履き慣れた靴】
草履を嫌がるお子様のために。移動時だけでも履き替えさせると楽です。
【お菓子や飲み物】
お子様のご機嫌をとるための必需品。一口で食べられるものがおすすめです。
【小さなおもちゃ】
撮影の合間に気分転換させるために。
【ストールやブランケット】
肌寒い時期の防寒対策に。
まとめ:出張撮影で、家族の宝物になる七五三の思い出を
今回は、七五三の出張撮影について、その魅力から料金、カメラマンの選び方まで詳しく解説
しました。
出張撮影は、ただ綺麗な写真を撮るだけでなく、その日一日の家族の温かい時間と、お子様のありのままの成長を記録する素晴らしい方法です。
準備は少し大変かもしれませんが、その価値は十分にあります。
この記事を参考に、ご家族にぴったりのカメラマンを見つけ、最高の七五三を迎えてください。
晴れ着で輝くお子様の笑顔が、未来のあなたとご家族にとって、かけがえのない宝物になる
ことを心から願っています。